アンドロメダ銀河(M31)が私たちを惹きつける最大の理由、それは「スケールの大きさ」と「親しみやすさ」という、二面的な魅力にあります。
アンドロメダ銀河の直径は、なんとおよそ22万光年。私たちの太陽系がある「天の川銀河の約2倍」にもなります。その大きさは銀河系の中でも飛び抜けた「宇宙の王者」と呼べるサイズです。光ですら22万年かかる途方もない広がりの中に、数千億もの星々がひしめき合っている状態です。

アンドロメダ銀河とは
アンドロメダ銀河肉眼で見える最も遠い天体として知られており、非常に神秘的な存在です。
主な特徴:
- 大きさ:直径約22万光年(天の川銀河の約2倍)
- 恒星数:約1兆個以上の星から構成
- 種類:棒渦巻銀河(バルジとディスク構造を持つ)
- 距離:地球から約250万光年
- 見かけの大きさ:満月の約6倍の視直径(実際は広がっているため肉眼では淡く見える)
約40億年後には、アンドロメダ銀河と天の川銀河が衝突・合体すると予測されています(Wikipedia)
アンドロメダ銀河の探し方
目印となる星座を利用した探し方:
方法1:ペガスス座の四辺形から探す
- 東から南の空に「秋の大四辺形」(ペガスス座)を探す
- 四辺形の北東の角の星(アルフェラッツ)から出発
- その星から左(東)へ2等星が3つ並んでいるのがアンドロメダ座
- 2つ目の星(ミラク)から北へ向かって星を2つ数えたあたりに淡いぼんやりとした光の雲が見える
方法2:カシオペヤ座から探す
- 北の空にW字型のカシオペヤ座を探す
- カシオペヤ座とペガススの四辺形の間あたりを探す
- 暗い空なら肉眼でもぼんやりとした雲のように見える
ポイント:
- 街明かりの少ない暗い場所で観測する
- 月明かりのない夜を選ぶ
- 目を暗さに慣らす(最低15分程度)
- 双眼鏡があればより見つけやすい
一眼レフでの撮影方法
基本的な撮影設定:
カメラ設定(固定撮影の場合)
- ISO感度:3200~6400
- 絞り:F2.8~F4(なるべく明るいレンズを使用)
- シャッタースピード:10~30秒(レンズの焦点距離による)
- フォーカス:マニュアルフォーカス(MF)で明るい星でピント合わせ
- ホワイトバランス:太陽光または4000K前後
- 撮影形式:RAW形式推奨
レンズの選択
- 広角レンズ(24~50mm):周辺の星座と一緒に撮影
- 望遠レンズ(200~600mm):銀河の構造を詳細に撮影
- 標準ズーム:初心者向け、まずは位置確認から
撮影手順:
- 三脚にカメラをしっかり固定
- ライブビューで明るい星にピント合わせ
- 構図を決めて試し撮り(ISO6400、10秒程度で確認)
- 位置を確認したら本撮影
- 複数枚撮影してコンポジット処理(30枚以上推奨)
より高度な撮影:
- 赤道儀を使用:星の日周運動を追尾して長時間露光
- 露光時間:ISO3200で5~10分程度
- オートガイド:より精密な追尾のため
- 画像処理:複数枚の画像をスタック合成してノイズを低減
スマホでも写せる?
条件を整えれば最新のスマホでも写せますが、かなり暗い場所が必要です。
スマホ撮影のコツ
- ナイトモードまたは長時間露光モードを使用
- 三脚やスマホ固定具を使う
- ズームはしない(ノイズが増える)
- ISO感度を上げ、露光時間を10〜30秒に設定できる機種ならベター(例:iPhone 15 Pro、Google Pixel 8など)
- 街灯や月明かりが少ない山・高原などで撮影
※スマホ単体だとぼんやり白い「光のしみ」程度ですが、アプリでRAW撮影して画像処理すると、銀河の楕円形が見えてきます。
観測できる時期
ベストシーズン:秋から冬(9月~2月)
最も見やすい時期:
- 10月:夜間0時頃に南中(最も高い位置)、一晩中観測可能
- 11月:夜21時頃に見やすい位置に昇る
- 12月~1月:宵の口から観測可能
観測時間帯:
- 9月:深夜から明け方
- 10月~11月:夜21時~深夜
- 12月~2月:夜19時~深夜
2025年の観測条件:
現在(2025年11月)は観測に最適な時期です!夜20時頃には東の空高くに昇り、深夜には南の空に見えます。月明かりのない晴れた夜を選んで観測しましょう。
観測のコツ
- 新月前後を狙う(月明かりがないほうが見やすい)
- 天気の良い日を選ぶ
- 標高が高く暗い場所へ行く
- 秋晴れの透明度の高い夜が最適
肉眼観測
- 空気が澄んだ暗い場所なら肉眼でも観測可能
- ぼんやりとした光の塊として見える
- 満月を5〜6個並べた大きさがある(日本から見える最大の銀河)
双眼鏡
- 長い楕円形のはっきりした形を観測できる
- 推奨される観測方法
天体望遠鏡
- 中心部分の明るいところが主に見える
倍率が高すぎると全体像が見えにくい
まとめ
- 見やすい時間帯(最良時間): 夜の暗くなった直後〜深夜(特に 日没後〜0時ごろまで にかけて、南の高い位置に来ます)。(Sky Tonight)
- 概略の動き: 北東から昇り → 南(子午線)を通過(最も高くなる) → 北西に沈む。位置は毎晩少しずつ変わります。(Sky Tonight)
代表的な時刻(目安)
| 項目 | 時刻(JST・概略) | 方位(概算) |
| (日中に)昇る時刻(上ってくる) | 約 10:30頃(午前) | 北東〜東北東(概ね 60°前後)(Sky Tonight) |
| 子午線通過(最高高度)=最も見やすい時間 | 19:10〜19:30頃(夜) | ほぼ南(180°) — 天頂近く(高度 ≒ 80°前後)になる日が多い。(Sky Tonight) |
| 沈む時刻 | 約 04:00〜04:10頃(翌朝) | 北西〜西北西(概ね 300°前後)(Sky Tonight) |
| 天文薄明(完全に暗くなる時間の目安) | 日没後の天文薄明終了が 18:20〜18:50頃(日による) — これ以降が観察の本番。タイムアンドデート |
例:Sky-Tonight の当日表示では 11月13日付で M31 の子午線通過が 19:20、高度 ≒ 86°、出没は 10:33 / 04:07 と記載されています(北九州近辺の基準)。(Sky Tonight)
方角(方位角)の感覚的説明
- 昇る方角:北東寄り(空が明るくて見えない時間帯に昇っていることが多い)→ 見つけるのは夕方〜夜。(Sky Tonight)
- 最も高い位置(見つけやすい):南の高い位置(ほぼ南の真上近く)に来ます。観察・撮影はこの時間がベスト。(Sky Tonight)
- 沈む方角:北西寄り。朝方に西北方向で沈みます。(Sky Tonight)
秋から冬にかけて、空気が乾燥して来ると、満天の星がくっきり見える時期です。時には空を見上げてみましょう。一番分かり易いのは、四角い星座オリオン座です。赤い1等星ベテルギウス、青白い1等星リゲルという一等星が有名です。

ベテルギウスは最近では、歌手の優里さんの曲でもおなじみですね。


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