岩崎宏美、デビュー曲二重唱(デュエット)     それから50周年を迎えて

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昨日、たまたまネットのニュースで見かけたのですが、岩崎宏美さんが2025年に紅白歌合戦に37年ぶりに復帰出場するらしい。それで思い出したのが、今年2025年4月25日、彼女はちょうどデビュー50周年を迎えていたということです。

デビュー曲二重唱(デュエット)

1975年4月25日、「天まで響け!! 岩崎宏美」というキャッチフレーズとともに、16歳の少女が「二重唱(デュエット)」で歌手デビューしました。作詞は阿久悠、作曲は筒美京平という黄金コンビ。昭和50年といえば、まだ高度経済成長の余韻が残る時代でした。当時の音楽シーンは、新人歌手がどんどん輩出されていた活気ある時代だったとそうです。

岩崎宏美さんのデビュー曲「二重唱(デュエット)」。しかしこの曲はそこそこの評価で、むしろ次の曲「ロマンス」のヒットによって人気歌手の仲間入りをしました。そのデビュー曲はどのようなものだったのでしょうか。詳しく解説します。
主な特徴
① デビュー曲なのに“デュエット曲”という異例のスタート
通常、アイドル歌手や若手歌手のデビュー曲はソロ曲が一般的。しかし岩崎宏美さんは デビュー曲からデュエット形式。これが当時としてはかなり珍しいもので、話題を呼びました。
 男性パートと女性パートが交互に歌い、
  サビで二人の声が重なって感情が盛り上がる
という構成で、「恋のやり取り」をドラマのように描きます。

② 16歳とは思えない声量と透明感
岩崎宏美さんといえば、とにかく 若いころから驚異的な歌唱力。「二重唱」では、

  • 伸びのある高音
  • vibrato(ビブラート)の美しさ
  • 発声の安定感
    がすでに完成されています。
    デビュー直後から「天まで響け!岩崎宏美」と呼ばれたのも、この曲の歌唱力が決定的でした。
  • ③ 阿久悠 × 筒美京平による豪華タッグ

 昭和歌謡の黄金コンビ。

  • 阿久悠:感情を丁寧に描いた詞
  • 筒美京平:王道メロディ+軽やかなリズム

二人が手掛けたことで、デビュー曲とは思えない完成度になっています。特にサビの「さよならの言葉を…」というフレーズは、切ないのに覚えやすく、多くの人の記憶に残りました。
④ 曲全体が“ミニドラマ”のような構成

歌詞が“会話調”で展開するのが大きな特徴。

  • 若い恋の不安
  • すれ違い
  • それでも繋がりたい気持ち

デビューから初ヒット、紅白へとつながる原点

このデビュー曲のインパクトがあったからこそ、1975年の紅白歌合戦初出場にもつながり、歌手としての大きな飛躍を生む曲となったのです。

面白いのは、デビュー曲の「二重唱(デュエット)」はそこそこの評価だったものの、大ブレイクしたのは2枚目のシングル「ロマンス」だったということです。1975年7月25日にリリースされたこの曲で、彼女は第17回日本レコード大賞新人賞を受賞しました。デビューからわずか3ヶ月での快挙でした。数々の新人賞を総なめにし、17歳にして早くも歌謡界のトップスターへの階段を駆け上がっていったのです。

そして忘れてはいけないのが紅白歌合戦。デビューした年の年末、第26回NHK紅白歌合戦に「ロマンス」で初出場を果たしています。17歳での紅白初出場。しかも紅組のトップバッターという大役だった。NHKアーカイブスによれば、当時レコード大賞の会場から紅白のステージへ移動したエピソードも残されています。

その後、1975年から1988年まで14年連続で紅白に出場し続けました。「ファンタジー」(1976年)、「悲恋白書」(1977年)、あの名曲「思秋期」も含まれているはずです。「思秋期」は1977年の11枚目のシングルで、第19回日本レコード大賞で歌唱賞を受賞。レコーディング中、歌詞の内容に感情が高ぶって何度も泣いてしまい、歌えなくなってしまったという逸話が残っています。まだ19歳だった彼女が、どれだけ真摯に歌と向き合っていたかが伝わって来ますね。

その他にも「シンデレラ・ハネムーン」(1978年)では第20回日本レコード大賞の金賞を受賞。「聖母たちのララバイ」など、今なお色褪せない名曲を次々と世に送り出して来ました。

1988年に「未成年」で紅白に出場してから、実に37年。2025年の第76回紅白歌合戦に復活出場が決まったというニュースは、まさに驚きでした。この長いブランクは何だったのだろうと考えてみると、ミュージカル「レ・ミゼラブル」での活動や、様々な音楽活動の場を広げていた時期だったのかもしれません。

デビュー50周年の記念すべき年

そして2025年はデビュー50周年の記念すべき年。4月25日には東京・昭和女子大学人見記念講堂で記念コンサートを開催。チケットは完売だったといいます。この公演はテレビで初放送されるらしいです。タイトルは「デビュー50周年記念コンサート〜永遠のありがとう〜」。50年間歌い続けてきた彼女の「ありがとう」という言葉には、どれほどの重みがあるのでしょう。

また、TBSの秘蔵映像を集めた6枚組DVDボックス『HIROMI IWASAKI 50th TBS Special Collection』も発売されるとのことです。「日本レコード大賞」「ザ・ベストテン」「8時だョ!全員集合」といった、日本のテレビ史に刻まれた貴重な映像が収録されるといいます。昭和の歌謡シーンを知る者にとっては、たまらない内容でしょう。

現在67歳の岩崎宏美さん。16歳でデビューしてから半世紀、第一線で歌い続けてきた彼女の歌声は、今も多くの人々の心に響き続けています。2025年の紅白では、どんな歌を披露してくれるのでしょう。「ロマンス」か「思秋期」か、それとも新しい楽曲なのでしょうか。 50年という時間は決して短くありません。でも、彼女の歌声は当時の瑞々しさと、年輪を重ねた深みの両方を持っているように思います。12月31日の紅白歌合戦が今から楽しみですね。

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