映画『ヒグマ!!』新公開日2026年1月23日に決定 ― 鈴木福主演、内藤瑛亮監督の手掛けるモンスターパニック作品

エンタメ

公開延期となっていた鈴木福主演、内藤瑛亮監督による映画『ヒグマ!!』の新たな公開日が**2026年1月23日(金)**に決定しました。本作は「使い捨て闇バイトVS最強ヒグマ」という異色の題材で、邦画史上屈指のスリルとスケールで描かれるモンスターパニックアドベンチャーバトル作品です。

映画『ヒグマ!!』は、社会問題となっている闇バイトと、人間の生存圏に迫るヒグマという、二つの現代的恐怖を交差させた異色のモンスターパニック作品です。鈴木福の新たな挑戦、内藤瑛亮監督の社会派エンターテインメントへの挑戦、そして製作陣が現実の被害に配慮しながらも作品を届けようとする真摯な姿勢が感じられます。

公開延期という困難を経て、2026年1月23日に満を持して劇場公開される本作。フィクションだからこそ描ける現実の問題、映画館という暗闇でしか味わえない体験が、観客を待っています。

公開日:2026年1月23日(金)
公開劇場:TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

公開延期の経緯と再始動への想い

延期に至った背景

当初2025年11月21日に公開予定だった本作は、国内でクマによる人的被害が急増している現実の状況を真摯に受け止め、製作委員会が慎重に協議を重ねた結果、公開時期の延期を決断しました。映画「ヒグマ」製作委員会は10月24日に延期を発表し、「現実の被害が続く状況を真摯に受け止め、関係者と綿密に協議を重ねた結果、落ち着いた環境の中で映画を楽しんでいただける公開時期を再調整する」と説明しています。

本作は2023年に企画・制作に着手されたもので、当時から既にヒグマ被害が増加傾向にありました。製作側は「経済社会の死角で闇バイトに手を染めてしまう若者たちと、生存圏を追われた野生動物がぶつかり合う構図に、現代的な問いを込めたい」という想いから制作を決意したといいます。

新公開日決定の想い

12月11日に発表された新公開日の決定について、製作委員会は「本作に含まれるスリラー描写や都市生活に潜むリスクといったテーマを、観客の皆さまにフィクションとして適切な距離感で受け止めていただける時期について慎重に検討を重ねた結果、この日程での公開がふさわしいとの判断に至りました」とコメントしています。

クマ被害に遭われた方々やご家族、不安な日々を過ごされている地域の方々へのお見舞いの言葉とともに、「公開をお待ちいただく皆さまに深く感謝申し上げます。2026年1月23日、映画館でお会いできることを心より願っております」と感謝の意を表明しています。

あらすじ(ネタバレなし)

物語の設定

18歳の小山内(鈴木福)は、大学合格の通知を受け取ったその日に、人生が一変します。特殊詐欺の被害に遭い多額の借金を背負った父親が自殺。大学進学の夢を諦めざるを得なくなった彼は、金策に追われる日々を送ることになります。

そして彼が手を染めたのは、皮肉にも父親を追い詰めた”闇バイト”でした。高額報酬に惹かれて拉致工作に参加した小山内でしたが、いつの間にか仕事の内容は拉致した女性の殺害と死体遺棄にまでエスカレートしていきます。

最強モンスターとの遭遇

真夜中の森の中で、小山内ら闇バイトグループは、規格外の”最強ヒグマ”と遭遇します。使い捨て扱いされる若者たちと、生存圏を追われた野生動物という、現代社会の死角にいる者たちが激突する、前代未聞のサバイバルバトルが幕を開けます。

本作は単なるモンスターパニック映画にとどまらず、「自然と人間の境界線」「経済格差と社会の死角」「生存をめぐる選択」といった現代的なテーマを内包した作品となっています。

豪華キャスト陣

主演:鈴木福

役柄:小山内
闇バイトをして最強モンスターに遭遇する主人公

子役時代から国民的人気を誇る鈴木福が、初の本格サバイバルアクションに挑戦。2011年のドラマ「マルモのおきて」で一躍人気を博し、現在は情報番組「ZIP!」の木曜パーソナリティも務めるなど、俳優としてのキャリアを着実に重ねています。現在公開中の映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』や、特撮ドラマ「仮面ライダーギーツ」にも出演するなど、活動の幅を広げています。

鈴木福のコメント:「『ヒグマ!!』は、社会問題となっている闇バイトの闇、そして自然の脅威としてのヒグマの恐ろしさを描きながら、エンターテイメントとしてもしっかり楽しんでいただける作品を目指して撮影に臨みました。今、この現実に直面しているからこそ、多くの方に響く作品になると信じています」

円井わん

役柄:若林桜子
小山内とバディを組む戦闘力の高い相棒

映画『獣道』で俳優デビューし、『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』で脚光を浴びた実力派。映画『KONTORA-コントラ-』が海外映画祭でグランプリを受賞するなど注目を集めています。現在放送中のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」にも出演。本作では初のアクションシーンに挑戦し、芯の強い女性を演じるために体づくりから取り組んだといいます。

宇梶剛士

役柄:ハンター神崎
ひたすらヒグマを追い続けてきた猟師

映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍するベテラン俳優。映画『20世紀少年』、NHK大河ドラマ「平清盛」、日曜劇場「半沢直樹」など数々の話題作に出演し、力強く味わい深い演技で作品に存在感を残しています。

その他のキャスト

  • 岩永丞威(闇バイト9番役):高い身体能力を活かしたアクションを得意とし、『孤狼の血』『HiGH&LOW THE MOVIE 2』などに出演
  • 上村侑(闇バイト84番役):内藤監督作『許された子どもたち』で主演を務め、第75回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞を受賞
  • 住川龍珠(闇バイト75番役):内藤監督作『許された子どもたち』にも出演
  • 占部房子(小山内の母役):映画『偶然と想像』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞
  • 清水伸(小山内の父役):NHK大河ドラマや連続テレビ小説など多数出演のベテラン俳優

内藤瑛亮監督一『ミスミソウ』に続く衝撃作

 内藤瑛亮監督とは

内藤瑛亮監督は『ミスミソウ』『許された子どもたち』など、社会の闇や若者の鬱屈した衝動を描いた作品で知られる気鋭の映画監督です。いじめ問題や少年事件を題材にした作品を手がけ、発表されるたびに物議を醸しながらも、その圧倒的なリアリティと社会への鋭い眼差しで高い評価を得ています。

代表作『ミスミソウ』― 山田杏奈主演の異色ホラー

2018年公開の『ミスミソウ』は、押切蓮介の人気コミックを映画化した作品で、内藤監督の名を一躍有名にした代表作です。東京から閉鎖的な田舎町に転校してきた少女・野咲春花(山田杏奈)が、壮絶ないじめを受け、さらに家族を失ったことで復讐に走る姿を描いた衝撃作です。

ストーリー概要:東京から田舎の学校に転校してきた野咲春花は、”部外者”として扱われ、壮絶ないじめを受けていました。唯一の味方は、同じく転校生の相場晄(清水尋也)。次第にエスカレートするいじめの中、自宅が火事になり両親と妹を失った春花は、事件の真相を知り、復讐を決意します。

山田杏奈の映画初主演作となった本作は、目を背けたくなるほどの陰惨なリアリティを獲得し、第58回全州国際映画祭やニューヨークアジアン映画祭でスペシャルメンションを受賞するなど、国内外で高い評価を受けました。内藤監督は山田杏奈の演技力に惚れ込み、手紙まで送ったというエピソードがあります。

山田杏奈は撮影を振り返り「根底には誰もが持っている感情」と語り、春花の復讐に繋がる怒りに共感できると述べています。R15+指定の本作は、若手俳優たちの鮮烈な演技により、10代の切実さと暴力の連鎖を描き出しました。

『許された子どもたち』― 実際の少年事件に着想

2020年公開の『許された子どもたち』は、1993年の山形マット死事件、2011年の大津いじめ自殺事件、2015年の川崎市中1男子生徒殺害事件など、実際に起きた複数の少年事件に着想を得たオリジナル作品です。構想に8年の歳月をかけ、自主制作映画として完成させた意欲作で、「あなたの子どもが人を殺したら、どうしますか?」という衝撃的なキャッチコピーで話題を呼びました。

中学1年生の少年が同級生を殺害し、母親の説得により無罪を主張して「不処分」となる。しかし納得できない被害者の両親が加害少年を罪に問おうとする―― という、現代日本の少年法や教育制度の問題に真正面から向き合った作品です。主演の上村侑は第75回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞を受賞しています。

内藤監督が『ヒグマ!!』に込めた想い

内藤監督は今回の公開延期について、異例の1000文字超えのコメントを発表しています。

「フィクションと現実の距離感について改めて考えました。フィクションは現実には起きて欲しくないことを描きます。ファンタジーであっても現実と繋がるような問題が描かれなければ、観客の心を動かすことはできません。一方で現実との距離が近過ぎてしまうと、フィクションとして受け止められず、心を過剰に動揺させてしまいます」

そして、フィクションの必要性についてこう語っています。

「フィクションがない世界なんて淋し過ぎます。現実にある問題は正解がありません。何が正しくて、間違っているのか、常に頭を悩まされます。そうしたときに救いとなるのがフィクションです。フィクションは現実に起こりうる問題を掬い取り、物語を紡ぎます。フィクションがあるからこそ、僕らは正解のない現実とも向き合って生きていける」

既にヒグマ被害が増加傾向にあった2023年に本作を生み出す決心をしたのは、「僕たちに必要なフィクションだと確信したから」と述べ、「ヒグマの恐ろしさを徹底的に描きながら、落ち込んでばかりいられないよと笑い飛ばす明るさがあり、突き抜けるような爽快感に満ちた結末を迎える映画を目指しました」と語っています。

そして最後に「2026年の冬に、映画館という暗闇で、同じ時代を生きる人々と、スクリーンで大暴れするヒグマを観る。そこにはこの瞬間にしかない感動があるはずです。見逃さないで下さい」
と力強いメッセージを送っています。

本作の特徴と見どころ

邦画史上屈指のスケールとVFX

本作は内藤瑛亮監督作品としては初となる本格的なモンスターパニック映画です。VFXスーパーバイザーには『毒娘』などでも内藤監督とタッグを組んだオダイッセイが、特殊造形メイクデザインには百武朋が担当し、リアルで迫力あるヒグマの描写を実現しています。

新発田市内のニノックススキー場や米倉地域など、豊かな自然に恵まれたロケーションで撮影が行われ、真夜中の森という舞台設定が緊迫感とリアリティを高めています。

現代社会への鋭い問いか

本作は単なるエンターテインメントにとどまらず、現代日本が抱える複数の社会問題を描いています。

  • 闇バイト問題:特殊詐欺や拉致、殺人にまで手を染める若者たち
  • 経済格差:使い捨て扱いされる若者の実態
  • 自然と人間の境界線:生存圏を追われた野生動物との対立
  • 生存をめぐる選択:極限状態で人間がどう行動するか

製作委員会は「クマという存在を単なる恐怖や脅威として描くことにとどまらず、人間社会の死角や格差、そして生存をめぐる選択を問うことを目的としています」と説明しています。

モンパニアドベンチャーバトルの新境地

「モンパニ(モンスターパニック)アドベンチャーバトル」という新ジャンルを謳う本作は、スリラー、アクション、サバイバルの要素を融合させた作品です。内藤監督らしい過激な描写とともに、「落ち込んでばかりいられないよと笑い飛ばす明るさ」と「突き抜けるような爽快感に満ちた結末」を持つエンターテインメント作品を目指したといいます。

制作陣からのメッセージからの制作陣からのメッセージ

鈴木福のコメント

「はじめに、熊による被害に遭われた皆さま、ご家族、そして不安な日々を過ごされている地域の方々へ、心よりお見舞い申し上げます。

クマ被害のニュースが続く中で公開延期となりましたが、こうして新しい公開日をお伝えできることに、胸を撫で下ろしています。今、この現実に直面しているからこそ、多くの方に響く作品になると信じています。

ぜひ劇場で、現実と物語の境界線を体感してください!この作品が、自然との向き合い方や命の重さ、自己との向き合い方を、少しでも考えるきっかけとなれば幸いです」

製作委員会の声明

映画『ヒグマ!!』製作委員会は、本作の社会的背景について公式サイトで丁寧な説明を行っています。

「本作は『自然と人間の境界線』を真正面から描いたフィクションであり、クマという存在を単なる恐怖や脅威として描くことにとどまらず、人間社会の死角や格差、そして生存をめぐる選択を問うことを目的としています。

しかしながら、現在の情勢の中で本作が実際の被害を想起させたり、ご不快な思いをされてしまう可能性があることも、私たちは真摯に受け止めております。本作をご覧いただく皆さまが、現実との距離を意識しながら、あくまで”映画体験”として向き合っていただけるよう、最大限の注意を払ってまいります」

関連記事

コメント