高市総理の愛車スープラ
奈良県奈良市に、新たな観光スポットとして注目を集めている場所があります。それが「まほろばミュージアム」です。ここでは、2025年10月に日本初の女性総理大臣となった高市早苗首相が、22年間も愛用し続けた愛車「スープラ」が展示されており、連日多くの見学者が訪れています。高市総理の愛車は、単なる展示車両ではなく、彼女の人生そのものを象徴する特別な存在なのです。
高市総理とスープラの深い絆
高市早苗総理が所有していたスープラは、1991年式のトヨタ・スープラ(A70型)、2.5GTツインターボリミテッドです。このクルマは、高市氏が社会人として働き始めてから初めて新車で購入した、人生で最初の新車という特別な意味を持っています。当時、貯めた小遣いで購入したこのスープラは、単なる移動手段ではなく、高市氏の政治活動を支え続けた「相棒」でした。

衆議院議員として活動を始めてからは、終電に乗り遅れた際に、東京と地元奈良の間を自らハンドルを握って何度も往復したというエピソードが残されています。深夜の長距離移動を支えたこのスープラは、まさに高市氏の政治人生とともに歩んできた愛車と言えるでしょう。
白いボディカラーに赤で統一された内装が特徴的で、当時のスポーツカーらしい華やかさと高級感を兼ね備えたデザインが魅力です。22年間という長期にわたって大切に乗り続けたことからも、高市氏のクルマへの深い愛情が伝わってきます。
スープラとは ― トヨタが誇るスポーツカーの系譜
トヨタ・スープラは、日本を代表するスポーツカーとして世界的に高い評価を受けている名車です。スープラの歴史は1978年まで遡ります。当初は「セリカXX」という名称で北米市場に投入され、日産フェアレディZの対抗馬として開発されました。
初代と2代目は「セリカXX」として日本国内で販売されていましたが、1986年の3代目へのモデルチェンジを機に、輸出名として使用されていた「スープラ」の名が日本国内でも正式に採用されることになりました。この3代目がまさに高市総理が所有していたA70型です。

A70型スープラの特徴は、リトラクタブルヘッドライトを備えたロングノーズのスポーティーなフォルム、そして直列6気筒エンジンを搭載したFR(後輪駆動)レイアウトにあります。バブル期の日本車らしい豪華な内外装と、高性能なツインターボエンジンを組み合わせたグランドツーリングカーとして、当時の若者たちの憧れの的となりました。
発売当時のキャッチコピーは「TOYOTA 3000GT」で、高性能かつ高級なスペシャルティカーとしてセリカから独立した存在として位置づけられました。走行性能だけでなく、快適性や静粛性にも優れ、長距離ドライブにも適した特性を持っていたことが、高市氏が長年愛用し続けた理由の一つと言えるでしょう。
まほろばミュージアムでの展示
高市総理の愛車スープラは、現在、奈良市八条5丁目にある「まほろばミュージアム」で展示されています。このミュージアムは2021年11月に奈良トヨタグループが開設した自動車博物館で、奈良トヨタグループのエンジニアが復元・再生したトヨタの名車や特別仕様車が展示されている施設です。

高市氏のスープラは、2022年2月に奈良トヨタグループによる正式なレストレーション(復元作業)が発表され、約8か月の作業期間を経て、新車同様の状態に生まれ変わりました。当時新車でこのスープラを販売したのが奈良トヨタグループだったという縁もあり、熟練のエンジニアたちが愛情を込めて丁寧に復元作業を行いました。
まほろばミュージアムでは、高市スープラの他にも、1977年式のランドクルーザーFJ56型や、「ヨタハチ」の愛称で親しまれているスポーツ800など、トヨタの歴史を彩る名車が多数展示されています。これらの展示車両は、単なる保存ではなく、エンジニアの手によって丁寧にレストアされており、当時の輝きを取り戻した姿で来館者を迎えています。
施設の入館料は無料で、協力金として200円が推奨されています。営業時間は10時から17時までで、毎週月曜日(祝日を除く)が定休日となっています。アクセスはJR奈良駅西口から奈良交通バス28系統で柏木町南バス停下車すぐ、または近鉄橿原線の西ノ京駅から徒歩約25分です。駐車場も完備されているため、車での来館も可能です。
総理就任後の反響と現在の状況
2025年10月4日に高市早苗氏が自民党総裁に選出され、その後10月21日に第104代内閣総理大臣に就任したことで、まほろばミュージアムには大きな注目が集まりました。総裁選出の直後から「高市スープラ」を一目見ようと訪れる人が急増し、館内は連日賑わいを見せています。
「さなえスープラ」という愛称で親しまれるようになったこの車両は、奈良県の新たな観光名所として定着しつつあります。首相就任から2か月以上が経過した2025年12月現在でも、その人気は衰えることなく、多くの来館者が訪れているとのことです。
高市氏は日本初の女性総理大臣であるだけでなく、「初のクルマ好き総理」としても知られています。スープラの他にも、カワサキのバイクを所有するなど、モータースポーツへの造詣も深いことで知られています。そうした背景もあり、自動車愛好家やバイク愛好家からも注目を集めているのです。
特別なスープラとトヨタの名車
高市総理の愛車スープラは、単なる自動車の展示を超えて、一人の政治家の人生と歩みを物語る貴重な存在となっています。働き始めてから初めて購入した新車として、そして22年間も愛用し続けた相棒として、このスープラには数々の思い出が詰まっているのです。 まほろばミュージアムは、トヨタの名車を通じて日本の自動車文化を体感できる貴重な施設であり、高市スープラの展示によって、さらに多くの人々が訪れる観光スポットとなりました。奈良を訪れた際には、ぜひ足を運んで、この特別なスープラとトヨタの名車たちに触れてみてはいかがでしょうか。歴史と情熱が詰まった展示車両たちが、きっとあなたを魅了することでしょう。
まほろばミュージアムは、トヨタの名車を通じて日本の自動車文化を体感できる貴重な施設であり、高市スープラの展示によって、さらに多くの人々が訪れる観光スポットとなりました。奈良を訪れた際には、ぜひ足を運んで、この特別なスープラとトヨタの名車たちに触れてみてはいかがでしょうか。歴史と情熱が詰まった展示車両たちが、きっとあなたを魅了することでしょう。
わたしは、この記事を読んで、二十数年前の出来事を思いf出しました。長女がまだ小学生だった頃、家庭訪問がありました。娘の担任の先生は女性でした。その先生がわが家に来た時、真っ赤な「スカイラインGTR」に乗って来たことです。


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