森保監督が鈴木淳之介を絶賛「ウイングバックでもプレーできる」「いい守備からいい攻撃」 ガーナ戦で見せた22歳の多彩な才能

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11月14日、豊田スタジアムで行われたキリンチャレンジカップ2025において、サッカー日本代表はガーナ代表を2-0で下し、快勝を収めました。南野拓実選手(ASモナコ)と堂安律選手(アイントラハト・フランクフルト)のゴールで勝利を飾った試合でしたが、森保一監督が試合後に特に高く評価したのが、22歳の若きディフェンダー、鈴木淳之介選手(FCコペンハーゲン)でした。

森保監督が絶賛した鈴木淳之介の多様性

試合後の会見で森保監督は、鈴木選手について「3バックのサイドが適性かなとは思っていますが、相手の攻撃を止めながら、攻撃に出ていくという部分ではウイングバックでもプレーできる」と述べました。実際に、この試合では鈴木選手は3バックの左でスタートし、後半30分からは左ウイングバックとしてもプレーするなど、複数のポジションをこなす柔軟性を見せました。

森保監督は続けて「いい守備からいい攻撃につなげていくことができる選手」と評価し、「個の能力が高いガーナの選手たちに対して、空中戦の強さと鋭い読みでほとんど自由を与えなかった」と、その守備力を高く評価しました。鈴木選手自身も試合後に「アフリカの選手の足が伸びてくる特長は初めての経験でしたが、うまく対処できたと思います」と、新たな経験を力に変えたことを語っています。

ウイングバックとは何か

鈴木選手がこなしたウイングバックというポジションは、現代サッカーにおいて非常に重要な役割を担っています。ウイングバックとは、3バックや5バックシステムを採用するチームにおいて、サイドのライン際を上下動するポジションのことです。従来のサイドバックよりも攻撃的な役割を担い、守備時にはサイドバックのような役割でサイドの守備をこなし、攻撃時にはウイングの役割でサイドアタックを仕掛けます。

このポジションには高いスタミナとスピード、そして正確なクロスやパスの技術が求められます。また、1対1での局面で相手を突破する能力や、その後のプレーまで考えて動く判断力も必要とされる、非常に難易度の高いポジションです。鈴木選手がこの役割をこなせることは、日本代表にとって大きな戦術的オプションとなります。

ガーナ戦勝利の意義

世界ランキング19位の日本代表が対戦したガーナ代表は、同73位に位置しています。ランキング上では日本が大きく上回っているものの、ガーナは2026年のFIFAワールドカップへの出場をすでに決めている強豪国です。アフリカ予選を5勝1分けと無敗で突破し、2大会連続5度目の本大会出場を決めた実力は、決して侮れるものではありません。

ガーナ代表は個の能力が非常に高く、フィジカルの強さやスピード、そして独特の足の伸びといったアフリカ勢特有の強みを持っています。この試合でも3バックを採用し、5-4-1で守備の網を張りながら、カウンターやシンプルに背後を狙う攻撃を試みました。しかし、日本代表は序盤から連動したプレスと素早い切り替えで主導権を握り、ガーナに自由を与えませんでした。

試合結果は日本がシュート13本に対してガーナのシュートを5本に抑える圧倒的な内容での勝利でした。森保監督も「個々のバトルでもしっかり勝ってくれた」と評価し、ワールドカップに出場するチームに対して確実に勝つという、日本代表の成長を実感させる試合となりました。

鈴木淳之介とはどんな選手か

鈴木淳之介選手は、2003年7月12日生まれの22歳。岐阜県各務原市出身で、身長180cm、体重78kgのディフェンダーです。FC.DIVINEでサッカーを始め、SC岐阜VAMOSを経て、帝京大学可児高等学校に進学。高校時代には全国高校選手権で2年連続優秀選手に選ばれるなど、早くからその才能を発揮していました。

2022年にJ1の湘南ベルマーレに加入し、高校卒業後すぐにプロの世界で頭角を現しました。そして2025年、デンマーク1部のFCコペンハーゲンへ完全移籍。ヨーロッパの舞台で経験を積み、日本代表にも初選出されました。所属先のコペンハーゲンでは、キャリア初挑戦となる右サイドバックでもプレーするなど、そのユーティリティ性は海外でも評価されています。

鈴木選手の強みは、空中戦の強さと鋭い読み、そして攻守両面での貢献力です。センターバックとしての基本的な守備能力はもちろん、ボールを奪った後の素早い攻撃への切り替えや、サイドを駆け上がる運動量も兼ね備えています。森保監督が「いい守備からいい攻撃」と評したのは、まさにこの特長を表しています。

日本代表の新たな選択肢

今回のガーナ戦で鈴木選手が見せたパフォーマンスは、日本代表にとって大きな収穫でした。従来、日本代表のディフェンスラインは冨安健洋選手(アーセナル)や板倉滉選手(ボルシアMG)らが中心でしたが、怪我人が続出する中で、鈴木選手のような若い才能が台頭してきたことは、チームの層の厚さを示しています。

特に、3バックでもウイングバックでもプレーできる柔軟性は、森保監督にとって戦術的な幅を広げる重要な要素です。来年6月に開幕するワールドカップ北中米大会に向けて、様々な戦術オプションを持つことは、強豪国との対戦において大きなアドバンテージとなります。 日本代表は次戦、11月18日に東京の国立競技場でボリビア代表と対戦します。鈴木選手がさらなる活躍を見せ、代表での地位を確固たるものにできるか、注目が集まります。森保監督が絶賛する22歳の若き才能は、日本サッカーの未来を担う存在として、これからもその成長が期待されています。

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