福岡県の紅葉の聖地・英彦山|修験の歴史と麓に広がる秋の風景

平尾台・英彦山・九州の山

英彦山は、登山を始めて以来何度も登りました。
英彦山は、登山の山、修験道の山でもありますが、福岡県の紅葉の名所でもあります。

以前、昔の写真を整理していると、子供たちがまだ小学生くらいのころ、紅葉の英彦山で写った写真がありました。

わたしは、登山を始めてからは、英彦山は登山の山と言う認識で、紅葉の名所と言うことはほとんど意識していませんでした。
最近になって、紅葉を見に行くのに良い場所はないかと探しているうちに英彦山を思い出しました。英彦山だけでも、銅の鳥居、英彦山大権現、高住神社など何か所もの見どころがあります。

英彦山という山が持つ、特別な歴史

英彦山という山が持つ、特別な歴史英彦山は、日本三大修験道の一つに数えられる霊山です。明治のはじめまで山伏が山に住み込み、厳しい修行を行っていました。信仰の山であると同時に、長い歴史を持つ文化の山でもあります。

修験の山であり、登山の山でもある英彦山

英彦山は現在では登山の山としても親しまれています。私自身もこれまで何度も登山をし、四季折々の自然に触れてきました。登るたびに、信仰と自然が深く結びついた山だと感じます。

紅葉は山頂ではなく、英彦山の「麓」に広がる

英彦山の紅葉の魅力は、山頂だけでなく麓一帯に広がっている点です。登山道とは異なる場所で、ゆったりと紅葉を楽しめる風景が続きます。修験の山の厳しさとは対照的な、穏やかな秋の景色です。

麓を歩いていると、赤や黄色に色づいた木々が視界に広がります。観光地として過度に整備されていないため、自然のままの紅葉を楽しめるのも魅力です。静かに秋を味わいたい人には最適な場所だと思います。

信仰・登山・紅葉が重なる場所としての英彦山

英彦山は、信仰の歴史、登山の魅力、そして紅葉の美しさが重なり合う場所です。単なる紅葉の名所ではなく、背景にある歴史を知ることで、景色の見え方も変わってきます。

歩いて感じる、英彦山麓の秋の風景

まとめ|英彦山の紅葉は「山の物語」とともに楽しむ

銅の鳥居

銅の鳥居とイチョウ 撮影は筆者

すぐ下には、銅の鳥居駐車場があります。

英彦山を代表する、青銅の鳥居
秋になると、銅の鳥居の周囲は黄色いイチョウに包まれます。

青銅の鳥居と黄金色の葉の組み合わせは、英彦山を代表する秋の風景のひとつです。 朝の光が差し込む時間帯は特に美しく、静かな参道には落ち葉が積もっています。

財蔵坊

財蔵坊 撮影は筆者

銅の鳥居から参道の石段を上ると、左側に財蔵坊があります。
かつて修行僧が住んでいた、宿坊の歴史的建物です。

財蔵坊の周囲は静かで、参道の賑わいから少し離れた落ち着いた空気があります。

茅葺屋根の上に紅葉したモミジが覆いかぶさるように広がり、まるで昔の山寺の風景を見ているようでした。良く手入れされた日本庭園に紅葉が良い雰囲気を醸しています

高住神社

高住神社 撮影は筆者

国道500号線を、上がって行くと高住神社があります。
駐車場も紅葉に囲まれています。  参道の石段の下には銘水が湧いています。石段を上り、天狗杉を過ぎると、前方に高住神社の拝殿があります。拝殿から少し下の左側に空き地があります。そこにはイチョウの巨木がそびえ、境内はイチョウの葉で埋め尽くされます

鷹巣原高原(たかすばるこうげん)

鷹巣原高原 撮影は筆者

高住神社と銅の鳥居の間に、福岡県立英彦山青年の家があります。車で入口から入ると、紅葉に並木が続きます。そのまま進むと、福岡県立英彦山青年の家の広い駐車場と建物があります。

車は、鷹巣原高原まで行けませんので、福岡県立英彦山青年の事務所に行くと止めさせてくれます。駐車場から、奥に入って行くとキャンプ場があり、その左の斜面が一面のススキの草原、鷹巣原高原です。

鷹巣原高原では、一面に広がるススキが秋風に揺れていました。

モミジやイチョウの鮮やかな紅葉とは違い、静かな秋の風景が広がっています。

夕方になると、逆光に照らされたススキが銀色に輝き、とても印象的でした。

英彦山大権現

英彦山大権現 撮影は筆者

国道500号線を、右の、大南林道の方に曲がり突き当りに英彦山大権現があります。
ここには広い駐車場があります。

英彦山大権現の庭園は、よく手入れされた日本庭園の中に紅葉が広がっています。

滝や池の周囲に赤いモミジが映り込み、山の紅葉とはまた違った美しさがあります。 庭園は、かなり広いのでゆっくり散策して紅葉を楽しめます。

不動明王(英彦山大権現 湯之谷別院)

不動明王 撮影は筆者

彦山大権現湯之谷別院と言います。

入口から入ると右ある橋を渡って正面に不動明王像があります。

不動明王は背中に真っ赤な炎を背負っており、顔は険しい表情です。その両側にも真っ赤な炎を背負った像がありますが、これは不動明王と違って穏やかな顔をしています。

真っ赤な紅葉の中に立つ不動明王像は迫力があります。

燃え上がる炎の背景と紅葉の色が重なり、修験の山らしい独特の雰囲気を感じました。

雲母坂(きららざか)

雲母坂 撮影は筆者

最後にもうひとつ。あまり知られていない英彦山の紅葉の見どころをご紹介します。
雲母坂は、銅の鳥居のずっと下の、坂本バス停から、銅の鳥居へと続く、旧参道です。森の中を歩いたり、苔に覆われた石橋を渡ったり、英彦山のトチノキなど見どころ充分です。

 特に石橋の紅葉と、石橋の下を流れる小川に浮かぶもみじの葉は、今ではほとんど人が歩かない参道にひっそりと残るいにしえのの名残のひとつです。
余裕のある方は、歩いて見る価値のある場所です。

まとめ

英彦山の紅葉は、自然の美しさだけでなく、長い歴史と人々の営みを感じさせてくれます。これからも、季節を変えて何度でも訪れたい場所の一つです。

昔の家族写真をきっかけに、改めて英彦山の紅葉を見直してみると、この山には単なる観光地とは違う魅力があることを感じました。

修験道の歴史、登山の記憶、そして麓に広がる静かな秋の風景。 英彦山の紅葉は、「山の歴史」そのものを歩いているような気持ちにさせてくれます。

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