足立山の西側、中腹に鎮座する妙見神社は、奈良時代の貴族・和気清麻呂にゆかりがあると伝えられる神社です。 境内には多くの「わらじ」が奉納され、足の病や健脚祈願の神社としても知られています。 われわれの年代の北九州市民であればであれば、おそらく和気清麻呂について小学校で習った記憶があるはずです。猪に、助けられた話。温泉に入って足が治った話などです。 わたしも、よく覚えています。

創建の由来
妙見神社は、和気清麻呂が宇佐八幡宮の神託を受け、道鏡の専横を退けた後、この地に創建したと伝えられています。 清麻呂は託を受けた後、道鏡の追っ手に襲われ、足を負傷しましたが、足立山麓の湯で療養し、再び歩けるようになったとされます。 足が治った清麻呂は足立山に登り、北辰尊星妙見大菩薩に天皇家の安泰を祈りました。すると妙見大菩薩(造化三神)が降臨し、願いを聞きいるとお告げがありました。お告げどおり天皇家は安泰。道鏡は失脚。清麻呂も都へ呼び戻されました。 そこで清麻呂は四男磐梨妙運をこの地に送り、足立山妙見宮を創建したと伝わっています。 これが、今の妙見山の山頂にある妙見宮上宮です。
祭神
祭神は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。
天地開闢の最初に現れたとされる神で、「宇宙の中心」「万物の根源」を象徴します。

歴史・伝承(和気清麻呂と妙見信仰)
「妙見」とは、北斗七星・北極星信仰に由来する名称です。 北極星は夜空の中心に位置し、古来より「動かぬ中心」「世界の軸」と考えられてきました。
現地での体験・見どころ
妙見神社は、足立山に北側の中腹に鎮座しています。車で行くと急な坂道を上って駐車場に着きます。さらにそこから急な階段を上って行きます。 境内に足を踏み入れると、まず目を引くのが狛犬でなく猪であると言うことです。 手水舎を過ぎてさらに階段を上ると拝殿があります。 次に目を惹くのが、拝殿に吊るされた数多くの「わらじ」です。 和気清麻呂が脚を治したと言う故事から足の病気にご利益があると言われています。 信仰が今も生きていることを実感できます。 拝殿の下の境内から、右の奥に行くと、和気清麻呂が猪にまたがった像があります。 その奥には、妙見神社上宮80分と書かれた登山道の入口があります。 上宮は、足立山の隣の妙見山の山頂にあります。そこを初めて訪れた頃私はまだ登山をしていなかったのでとても無理だと思い行きませんでした。

まとめ
妙見神社は、和気清麻呂の伝承と北斗七星信仰が重なり合う、静かで奥深い神社です。 足立山周辺に点在する水神社、葛原八幡神社とあわせて巡ることで、清麻呂の足跡と信仰の広がりがより立体的に見えてきます。
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