初めて英彦山を訪れたとき、どこか「普通の山ではない」と感じました。
駅を降りた瞬間から空気が違い、静けさの中に、どこか張り詰めたものがありました。
英彦山は、日本三大修験道の山のひとつ。
かつて山伏たちが修行を行った霊山です。
登山を始めたきっかけとなったこの山に、私はその後も何度も登ることになります。
季節ごとに表情を変える英彦山は、訪れるたびに違う姿を見せてくれました。
英彦山の魅力と、初めてでも迷わないルートを紹介 記事はこちら

英彦山とはどんな山か
福岡県と大分県にまたがる英彦山は、標高約1200mの山で、日本三大修験道の霊山のひとつとして知られています。
古くから山伏たちが修行を行った場所で、山全体が信仰の対象となっています。
なぜ修験道の山なのか
英彦山には「英彦山四十九窟」と呼ばれる修行の場があり、山中には多くの窟や石仏が残されています。
自然の中に身を置き、厳しい環境で修行する――その文化が今も形を変えて残っています。
私が初めてその存在を意識したのは、山中で見かけた窟の説明でした。
それは単なる登山とは違う、「修行の山」であることを強く感じた瞬間でした。
登山としての英彦山
英彦山は登山ルートがいくつかあり、初心者でも登れるコースから、本格的な縦走ルートまで幅があります。
ただし、石段や急登も多く、見た目以上に体力を使う山です。
一歩一歩登るうちに、この山がただの登山道ではないことを実感するようになります。
季節ごとに表情が変わる山
英彦山の四季の移り変わる風景と魅力を紹介する写真集 こちら
英彦山は、訪れる季節によってまったく違う表情を見せてくれます。
・夏:森の中に咲くオオキツネノカミソリ
・秋:山全体が色づく紅葉
・冬:雪と氷に包まれる厳しい世界
同じ山でも、これほど印象が変わるのかと驚かされます。
それもまた、何度も足を運びたくなる理由のひとつです。

私が何度も登る理由
英彦山が修験道の山であることは、何となく知っていました。
しかし最初の目的は登山ではなく、英彦山神宮への参拝でした。
そのとき、少し足を延ばして鬼杉まで歩いたのがすべての始まりです。
森の中を歩く気持ち良さ、そして圧倒的な存在感の鬼杉。
その体験が、私が登山を続けるきっかけになりました。
次女とは2回、山頂まで登っています。
1回目は10年前の1月。登り始めは雪がなかったものの、次第に積雪が増え、山頂は深い雪と樹氷の世界でした。
標高1200mの山とは思えないほど、地上とはまったく違う環境に驚かされました。
また、夏に北岳を経由して豊前坊へ下ったときのこと。
途中で水筒の水がなくなり、ようやくたどり着いた豊前坊で飲んだ御神水の味は、今でも忘れられません。
高住神社の裏から流れる水を頭から浴び、直接口に含んだとき、
「生き返った」と本気で感じました。

まとめ
英彦山は、ただの登山の山ではありません。
そこには長い歴史と信仰があり、歩くことでしか感じられない空気があります。 初めて登ったときに感じた違和感は、
今ではこの山の魅力そのものだと分かるようになりました。




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