以前から訪れてみたいと思っていた神社がありました。
福岡県宇美町に鎮座する宇美八幡宮です。
この神社は、神功皇后が応神天皇を出産した地として知られています。また、境内には樹齢約2000年と伝わる巨大な樟があり、古くから人々の信仰を集めてきました。
今回は自転車の旅ではなく、香椎線を利用したローカル線の旅です。
終点の宇美駅で下車し、ゆっくりと宇美八幡宮を目指しました。
宇美八幡宮とは
神社の由緒によると、神功皇后は三韓遠征から帰還した後、この地で応神天皇を出産したと伝えられています。
当時、この地は「蚊田の邑」と呼ばれていました。神功皇后は槐の木の枝につかまって出産し、「産み」が「宇美」の地名になったという伝承も残されています。
現在も安産祈願で知られ、多くの参拝者が訪れています。
香椎線で宇美へ向かう
今回はJR香椎線を利用しました。
香椎線の終点である宇美駅で下車すると、のどかな町並みが広がっています。
駅から歩いて宇美八幡宮へ向かうと、大きな鳥居が見えてきます。
応神天皇生誕の地。
そう思うだけで少し特別な気持ちになりました。
境内を包む二本の大樟
鳥居をくぐると、まず目に入るのが大きな樟の木々です。
まだ拝殿にも到着していないのに、周囲は巨木に囲まれています。
宇美八幡宮の長い歴史を感じさせる光景でした。
湯蓋の森

回廊の近くには「湯蓋の森」と呼ばれる大樟があります。
樹齢は約2000年と伝えられ、国の天然記念物に指定されています。
出産の際に使った湯を沸かした釜の蓋をこの場所に置いたという伝承が残っています。
根元近くの幹は驚くほど太く、枝は四方八方へ大きく広がっています。
私は何度も巨木を見てきましたが、この樟には特別な迫力を感じました。
衣掛の森

拝殿の裏には、もう一本の巨大な樟があります。
こちらは「衣掛の森」と呼ばれています。
神功皇后が出産後に衣を掛けたという伝承が残されています。
同じく樹齢約2000年と伝えられ、天然記念物に指定されています。
二本の巨木は、まるで宇美八幡宮の歴史を見守り続けているようでした。
安産の神として信仰される宇美八幡宮

宇美八幡宮は安産祈願で特に有名です。
私が訪れた日も、赤ちゃんを抱いた家族連れの姿を多く見かけました。
出産前に安産祈願を行い、無事に生まれた後はお礼参りに訪れる。
そのような信仰が今も自然に受け継がれていることを感じました。
古代の伝承が現代の暮らしの中にも息づいている神社です。
神功皇后伝説の中の宇美八幡宮
宇美八幡宮は、神功皇后伝説を語るうえで欠かせない場所です。
仲哀天皇の崩御し、すぐに、神功皇后は朝鮮半島に出兵します。
その時は神功皇后はすでに応神天皇を身ごもっていました。そして、朝鮮半島帰国後宇美で出産したと伝えられています。
宇美八幡宮を訪れて感じたこと
神功皇后伝説をたどる旅の中でも、宇美八幡宮は特に印象に残る神社でした。応神天皇生誕の地という歴史だけでなく、二本の巨樟や今も続く安産信仰から、古代の伝承が現代まで受け継がれていることを実感できます。福岡の古代史や八幡信仰に興味がある方には、ぜひ訪れていただきたい神社です。
神功皇后は、軍に従った住吉三神に「荒魂」を穴門の山田邑の祀る様に言われます。
本記事は「神功皇后ゆかりの地を訪ねる」シリーズの一編です。
日本書紀に登場する神社や史跡を実際に訪ね歩きながら、九州各地に残る伝承や歴史をご紹介しています。
まとめ記事「日本書紀をたどる神功皇后伝説|九州ゆかりの史跡11選」では、シリーズ全体をご覧いただけます。
これからも九州各地に残る歴史や伝承を、自分の足で歩きながら、一つひとつ紹介していきたいと思います。




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