福岡県の格式高い神社まとめ③ |足立山周辺の和気清麻呂ゆかりの3社

歴史・史跡めぐり

福岡県北九州市足立山周辺には、和気清麻呂にゆかりのある三社の神社があります。妙見神社、葛原八幡神社、水神社です。小学校の社会科で習った方も多いであろう和気清麻呂の足跡をたどる神社巡りは、歴史好きにもおすすめです。

妙見神社|和気清麻呂創建と伝わる神社

妙見神社から臨む小倉の街 撮影は筆者

妙見神社は足立山の西側に位置し、和気清麻呂が創建したと伝えられています。道鏡の追っ手に襲われ、足を怪我した清麻呂が、足立山麓にある今の水神社の温泉で足を癒したことから「足立山」と名づけられたといいます。妙見神社の拝殿には多くのわらじが奉納され、足の病気へのご利益が信仰されています。

現地を訪れて感じた空気感・体験

妙見神社は、足立山の麓から急坂を少し登ったところにあります。

駐車場に車を止めるとさらに長い階段があります。階段の上には手水舎があり、社殿はさらに上にあり、その社殿は山を背後にしています。

この神社は、一般的な森の中にある神社とは違い、山の中腹の斜面にあります。前方には、小倉の街と周防灘が一望できます。

宗像大社には何度も行きましたが、神秘的で厳かな雰囲気とは少し違った神社と言う印象です。

個人的に印象に残った点

まず、拝殿に沢山のわらじが吊り下げられていることです。

和気清麻呂が、足のケガを、治したと言う故事から、足のケガや病気にご利益があると言うことからです。

まとめ

妙見神社は、和気清麻呂が創建した唯一の神社であり、正月には初詣の参拝客でにぎわう北九州を代表する神社のひとつです。

また、和気清麻呂が足立山の麓で足の怪我を癒したと言うことから、足の病気等にご利益があると言われる神社でもあります。

この神社周辺は、足立公園として、四季の花々や、地元の人たちの散歩や憩いの場でもあり、「足立の妙見さん」と呼ばれて、親しまれています。

詳しくは妙見神社の記事をご覧ください。

葛原八幡神社|森に囲まれた参道と猪の狛犬

参道の猪 撮影は筆者

足立山の南麓にある葛原八幡神社は、住宅地にありながら長い参道と森に囲まれています。入口では狛犬ではなく猪が参拝者を迎えます。これは、道鏡の追っ手から和気清麻呂を助けたという猪伝説に由来します。拝殿には金の金具が施され、立派な造りです。

葛原八幡から妙見神社上宮へのキヨマロロード

葛原八幡神社から足立山の妙見神社上宮へは「キヨマロロード(妙見古道)」という登山道があります。かつて地元の有志が整備しましたが、最近は高齢化のため西部できず状況は不明だそうです。道中には「亀石」や鳥居などがあり、途中は道なき道を歩く必要があります。無事上宮に到着すると、歴史の息吹を感じられます。

現地を訪れて感じた空気感・体験

交通量の多い、国道10号線から一歩入ると、豊かな森に囲まれた参道です。参道の両側には、狛犬でなく、猪が並んでいます。和気清麻呂と猪は切っても切れない縁があるのです。

参道を歩いて行くと、開けた場所は境内です。正面には、は立派な拝殿があり、右には、やや上を見上げる和気清麻呂の石像が佇んでいます。

ちょうど方向からすると、妙見山の方を見ているように感じました。

個人的に印象に残った点

葛原八幡神社のある場所は、和気清麻呂が足を治すために入ったと言う温泉から少し離れた場所にあります。この場所は、足を治した清麻呂がしばらく滞在した場所と伝えられています。

今では、住宅地になったこの場所。

かつて、和気清麻呂と言う歴史上人物が、存在していたと言うことを考えると、歴史好きな私としては、聖地巡礼の様な特別感のある場所です。

まとめ

葛原の地は、わたしが高校生くらいの頃に、友人がいたので何度か来たことがあります。

今では、随分と発展して、広い道路が通り、大きなスーパーマーケットのあるような場所になっていますが、当時は、竹馬川に沿って、田んぼが広がっている地域でした。

和気清麻呂がこの地で過ごしたのは、どちらかと言えばそのような農村地帯だったのでしょう。

和気清麻呂の死後、長男真綱がこの地を訪れた際、父が住民に慕われていたことから、葛原八幡神社を貢献したとの故事から、和気清麻呂の人柄と、地元民の素朴な人たちの交流の様子が目に浮かぶようです。

詳しくは葛原八幡神社の記事をご覧ください。

水神社|和気清麻呂の足を癒した温泉の池

足立山南西の麓、住宅地の一角にある水神社は、あまり知られていませんが社殿は立派です。境内には池があり、ここで和気清麻呂が足のケガを癒したと伝わっています。池の水は今でも湧き出ており、周辺の地名「湯川」や「湯川川」にもその名残があります。

現地を訪れて感じた空気感・体験

私がこの神社を見つけたのは偶然でした。たまたま、この近くを自転車で通っていた時に、住宅に囲まれた路地の奥に、何か神社があるぞと思って行って見つけたのでした。

住宅地のまん中にあるのですが、人の姿も社務所らしきものもありません。ただ、小さな拝殿と、鯉の泳いでいる池、そして、「この神社は葛原八幡神社の管理です」と書かれていること。

最初はそれだけでした。

個人的に印象に残った点

のちに、調べると、和気清麻呂がケガ治した温泉がある場所として、今までなかったピースが揃った瞬間でした。

道鏡事件のいきさつは知っていました。そして、妙見神社が和気清麻呂創建、葛原八幡神社が、足を治した後和気清麻呂が滞在した場所に、和気清麻呂の三男真綱が創建したこと。そこまでは知っていましたが、まさか清麻呂がケガを治した温泉が実際にあるとは思ってもいなかたため、強い印象を受けました。

まとめ

子どもの頃は、湯川と言う地名が、本当に温泉が流れていたことに由来するなどと言うことは、知りませんでしたしまったく気にしていませんでした。

後に、和気清麻呂伝説と合わせると、なるほどと納得したものでした。

そして、和気清麻呂の故事に伝わる当時温泉が湧いていたと言う場所を見つけた時は本当に驚きました。そして、この出来事は、もしかすると単なる伝説と言う架空のものではなく、かなりの部分実際に起きたことではないかと実感しました。

詳しくは水神社の記事をご覧ください。

足立山周辺神社巡りの楽しみ方

この三社はすべて和気清麻呂に関係し、歴史と伝説を感じられる神社です。妙見神社の北斗七星の信仰、葛原八幡神社の猪伝説、水神社の温泉伝承など、それぞれ独自の見どころがあります。福岡県足立山周辺を訪れる際は、ぜひ三社を巡ってみてください。


本記事は「福岡県の格式高い神社」を巡るシリーズの一つです。

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