平尾台には、草原の絶景が広がる有名スポットが数多くあります。
その中でも、少し違った雰囲気を持つ場所が「広谷湿原」です。
広いカルスト台地の中に、静かに広がる湿原。
季節の花が咲き、人も少なく、ゆっくり自然を感じながら歩ける場所です。
今回は、実際に歩いた体験をもとに、広谷湿原の魅力を紹介します。
広谷湿原とはどんな場所か

広谷湿原は、平尾台の中でも水分を多く含む湿地帯です。
カルスト台地に湿原があること自体が珍しく、福岡県では唯一の湿原とも言われています。
平尾台といえば、石灰岩が広がる草原のイメージが強いですが、広谷湿原はまったく違う雰囲気があります。
- 草原よりもしっとりした空気
- 背の高い草に囲まれた道
- 湿原特有の植物
- 静かな空間
同じ平尾台でも、別の場所に来たような感覚になります。
わたしが広谷湿原を知ったきっかけ
わたしが広谷湿原を知ったのは、今から約10年前のことです。
平尾台は身近な場所でしたが、当時は湿原の存在を知りませんでした。
ちょうど登山を始めたころで、いろいろな山について調べている時に、
- 福岡県唯一の湿原
- カルスト台地にある珍しい湿原
- 花の宝庫
という情報を見つけ、興味を持ちました。
そこで2015年6月14日、実際に歩いてみることにしました。
せっかくなので、まだ登ったことのなかった貫山から平尾台へ下るルートを選びました。
貫山から広谷湿原へ歩く
貫山山頂から下り始めると、途中にはウツボグサの群生が広がっていました。
この景色を見たことがきっかけで、私は山の花にも興味を持つようになりました。
四方台を経由して広谷湿原へ向かいます。
入口から中へ入ると、当時はまだ整備が少なく、草を掻き分けながら進みました。
展望台へ出ると、目の前に湿原が広がっています。
ただ、最初は雑草にしか見えませんでした。
しかし、よく見ると紫色の大きな花が咲いています。
事前に調べていた「ノハナショウブ」だったのだと思います。
今では以前より整備され、歩きやすくなっているようです。

広谷湿原で見られる花
広谷湿原では、湿地特有の植物を見ることができます。
実際に歩いた時にも、さまざまな花に出会いました。
- ノハナショウブ
- サワギキョウ
- ツリフネソウ
- オミナエシ
草原とはまた違う花が多く、足元をよく見ることで新しい発見があります。
👉 平尾台の花については「平尾台花図鑑」にまとめています。
広谷湿原周辺の見どころ

広谷湿原の魅力は、湿原だけではありません。
湿原の奥の展望台をさらに進むと、小さな水の流れがあります。
この水は「滝不動」に流れ落ちています。
木々の間を下って行くと、洞窟のような場所があり、湿原の水が流れ込んでいます。
6月の平尾台はかなり暑くなりますが、ここだけは空気がひんやりしていました。
ただし、私が訪れた時は蚊がかなり多かった記憶があります。
現在は以前ほど見かけなくなりましたが、滝不動へ行く場合は虫除けスプレーがあると安心です。
鬼の唐手岩と青龍窟

広谷湿原の背後には、山の斜面に異様な形の岩がそびえています。
これは「鬼の唐手岩」と呼ばれる岩です。
阿蘇山の溶岩が冷えて固まったものと言われています。
広谷湿原の奥から遊歩道を登って行くと、この岩の上まで行くことができます。
実際に登ってみると、思った以上の高さに驚きます。
さらに途中の分岐からは、「青龍窟」へ向かうこともできます。
また、「鬼の唐手岩」の隣にある「広谷台」からの景色も見事です。
広谷湿原周辺には、自然だけではなく、洞窟や奇岩など様々な見どころがあります。
注意点(初心者・シニア向け)
広谷湿原を歩く際は、いくつか注意点もあります。
- 足元がぬかるむことがある
- 雨の後は滑りやすい
- 草が深い場所もある
- 夏は虫対策が必要
特に初心者やシニアの方は、滑りにくい靴でゆっくり歩くのがおすすめです。
まとめ
広谷湿原は、平尾台の中でも少し特別な場所です。
広い草原とは違い、静かな空気が流れ、足元の自然をゆっくり楽しめます。
花を探しながら歩いたり、滝不動や鬼の唐手岩まで足を延ばしたりすると、平尾台の新しい魅力に出会えます。
人の少ない静かな自然を歩きたい方に、おすすめしたい場所です。


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