わたしが登山を初めたのは、55歳の時でした。娘ふたりが就職して少しは自分の時間の余裕が出来て来たころでした。最初は最低限の道具を揃えて始めました。
それから、登山の魅力にはまり様々な山を登る様になりました。そのうちに、山によって、季節によって装備に重要性を感じました。
風・暑さ・滑りやすさがあり、装備の重要性を感じ、靴、手袋、ストックなど、使って見ながら、自分に合っているか、どのような時にどのような装備が必要かなど経験から学ぶことが多かったです。
今は、68歳を過ぎ、シニアとしての山登りや装備、準備などを改めて考えなければならないと考えています。
ここでは、わたしが10年以上の経験から学んだことを、シニアの方たちの登山の楽しみ方を伝えたいと思いいくつか紹介させていただきます。
登山で最低限そろえたい装備
帽子
夏は熱がこもらない、通気性の良い速乾性の素材。
冬場は、耳当て付の帽子がお勧めです
飲み物
水は、特に夏は多いいに越したことは、ありませんが、水筒で多く持つと重たくなります。飲む水と調理用の水を分けて、調理用の水をペットボトルで分けるなどすると軽量化できます。

歩きやすい靴
靴は、命を守る上でも重要な装備です。まずソールのグリップのよいもの。また、足に合ったものを選ぶようにしましょう。
ストック
ストックの重要性は特に下りです。登りより下りの方が、太腿や膝への負担が大きくなります。
わたしも、何度も膝の痛みに苦しみました。ストックは、下り時の太腿、膝への負担を軽減してくれます。
手袋
手袋 これもぜひ持っていたい装備です。通常は薄手の、手のひらと指先に革が張っているタイプ。冬は綿が入ったものがお勧めです。

上着
山は高いほど気温が下がります。また、突然の雨や雪にも注意が必要です。
平尾台を歩いて感じた装備の重要性
平尾台は風が強い
平尾台は、森が少ないので風が強い場所があります。
日陰が少なく夏はかなり暑い
日陰も少ないので、帽子や服装に注意が必要です。また、アスファルトの道では下からの照り返しもあります。サングラスもあった方が良いでしょう。
下り坂は意外と滑る
ストック これも重要な装備です。平尾台は、天気が良く晴れていると、地面が固く渇いて滑りやすくなり、雨などで湿っているとぬかるんで滑りやすくなります。
岩場では、先のゴムのキャップが強いグリップ力で体を支えてくれます。
靴も重要です。ソールのグリップがしっかりしていないと滑って危険です。
英彦山で感じた平尾台との違い
英彦山は石段と岩場が多い
平尾台より靴と手袋が重要
表参道は、いきなり長い石段が続きます。鬼杉から斜面を登る場合は、頂上近くに岩場が続きます。鎖などがありますが、大きな岩では手を使ってよじ登らなければならない場所もあり、手袋は必須装備です。
樹林帯は体温調整が難しい
樹林帯は、日差しが木々に遮られるので熱中症の心配はないだろうと思いがちですが、油断は禁物です。特に広葉樹の森は、湿気は多く、汗が蒸発しにくいので熱がこもりやすく、熱中症の危険がないとは言えません。帽子は通気性が良いものにした方が良いです。
山頂付近は気温差が大きい
上着 暑い時期は、通気性が良く渇きの早い長袖のもの。半袖は、平尾台の様なススキの草原はススキの葉による擦り傷や虫刺されの危険が大きくなります。
寒い時期は、保温性が高い物。ダウンは軽量で保温性が高いのでおすすめです。特に寒い時期は、体を冷やすと体力を消耗するので注意が必要です。
また、地上と山の上の気温は違います。基本的には100メートルごとに0.6度気温が下がると言われています。1000メートルに山の場合、地上0メールより6度気温が下がります。さらに、山も天気は変わりやすいので、登る前は晴れていても、突然の雨や雪になることもあります。
実際に困ったこと・失敗したこと
靴が合わず小指が痛くなった
靴が合わず、足が痛くなると歩き続けるのはかなり辛いです。わたしは、登山靴の素材は、ナイロンではなく革製のものを履いています。革製の靴は、履いている間に自分の足の形に馴染んできます。
ナイロンの靴は、特に小指の付け根が痛くなっていましたが、革製に変えてそれは無くなりました。
雪山登山は、アイゼンが必需品です。色々なタイプがあります。わたしは、mont・bellの、前爪が2本ある10本爪のアイゼンを使っています。慣れないうちは、前爪を石などに引っかけて躓くことがありました。これは、登る山や好みなどによって選ぶことが必要です。
下りで足の爪が黒くなった

また、ソックスも重要です。とくに、下り坂では、つま先が靴の先に当たって、痛めて親指の爪が黒くなって剥がれたことが何度かあります。そのようなことは、ソックスによって、足が靴の中でしっかり固定されることが必要です。また、登山靴は、紐を強く絞めるため、指同士が擦れて皮がむけることがあります。
その対策として、薄手の5本指ソックスを履いて、厚手の登山用ソックスを重ねて履くことで防げます。
手袋がすぐ破れた
手袋 これもぜひ持っていたい装備です。通常は薄手の、手のひらと指先に革が張っているタイプ。冬は綿が入ったもの。
岩場を腹ばいで登ったり、ロープを握って登り下りする場合、手のひらに革が貼っていないとすぐに擦り切れてしまいます。わたしは、塔ヶ峰の登山道ではない、石灰岩の岩を登った時、皮を張っていないもので登りましたが、1度で擦り切れて破れてしまいました。
わたしは、登山用具には革を貼っている手袋が無かったので、自転車用品で見つけました。
スマホを落として困った
スマホのGPSの地図は便利です。
できれば、紙の地図とコンパスを持っていると良いでしょう。バッテリー切れのこともありますし、わたしは途中でスマホを落として見つからず大変な目に合ったことがあります。
その日は、人にはひとりも合いませんでした。
シニア・初心者は無理をしないことが大切
体力以上の山に行かない
高齢者の遭難の原因の多くは、体力不足によるものが多いと言われています。
心肺機能の不足により歩けなくなる。体の疲れで、転倒や滑落などです。
行動食と水分は重要
軽食 まずは、朝白米を食べておくのがお勧めです。白米は、でんぷんがゆっくりブドウ糖に変わるので、早めに食べておくと効果があります
また、即効性があるのは、アミノバイタルなどのエネルギー補充のドリンクやチョコレートなどが効果があります。
水 水は必需品です。特に夏場は、水は冷たい方が喉が潤います。しかし、冷たい水を保温の水筒を持っていると重たくなります。飲み水は水筒、調理用はペットボトルと分けると軽量化できます。
また、水場を確認しておくことも必要です。ただし、季節によっては枯れている場合がありますので注意が必要です。
※冷たい水を飲み過ぎるお腹をこわす恐れがあります。カイロをお腹に貼っておくとかなり防げます。
普段の運動も役立つ
無理をしないことも重要ですが、行動食の携帯、日ごろのトレーニングなども重要です。
心配機能を高めるトレーニングの例
わたしは、登山に備えて日ごろから「マウンテンクライマー」というトレーニングをおこなっています。これは、四つん這いになり、失せを突っ張って体を支え、足を自転車を漕ぐように前後に動かします。30秒で30回、10秒時間をおいて3セット行います。最初は、無理をせず1セットから馴らして行くのが良いでしょう。これなら、自宅でできますし、膝への負担も少ないのでシニアにはお勧めです。
実際に持って行って良かったもの
GPS地図
わたしは、YAMAPと山と高原地図のGPS地図を使っています。GPS地図を知らない頃は、地図とコンパスを持って、テープの目印と、踏み跡をとよりに登っていました。それによって、人のあまり登らない山でも安心して登れるようになりました。
それでも、念のため、紙の地図とコンパスを持っておくことをお勧めします。バッテリー切れの可能性がありますし、わたしはスマホを落としたことがありました。
しかし、GPS地図を過信するのは禁物です。久住の大船林道を、登山口にGPS地図を見ながら歩いていると、どうも見たことのない方向に歩いていると感じました。画面を見ると合っていましたが、拡大してみるとふたつに道が分かれていました。
小さい画面では、1本の道に見えてのです。
タオル
汗を拭くタオルは必需品で、水に浸すと冷えるタオルも熱中症予防にも役立ちます。
わたしは、自転車で走っていると時、2回ほど熱中症になりかけたことがありました。何となく気分の悪さを感じました。その時は、通常のタオルしか持っていなかったので、横に流れていた川で、タオルを水にぬらして首の後ろに充てるとスーッと気分が戻りました。
ストック
おすすめは、LEKIのクリップ式のストックです。LEKIは元はスキー用のストックを作っていたメーカーで、わたしはずっと使っていてかなり信頼できるストックだと思っています。ねじ式のストックもありますが使っているうちに緩む場合がありますのでクリップ式がおすすめです。
軽食

即効性→アミノバイタルなどの行動食
空腹時の食事→おにぎり
休憩時のくつろぎ→ティーバッグのコーヒー
※登山時の休憩で、お湯を沸かしてゆっくりハンドドリップで淹れたコーヒーを飲む。登山の楽しみのひとつです。特に、寒いときは体を温めてくれます。
まとめ
特別な高価な装備よりも、
自分に合った準備をすることが大切だと思います。
無理をせず、安全に山を楽しみたいですね。


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