仲哀天皇のご遺体を密かに穴門に運ぶ 忌宮神社|神功皇后ゆかりの地を訪ねる

歩く(旅・歴史・自然)

忌宮神社いみのみやじんじゃは、山口県下関市長府にあります。

長府は毛利氏の城下町として知られ、今も古い町並みが残る人気の観光地です。

また、幕末には功山寺は、「高杉晋作回天義挙かいてんぎきょの地」と言われ、「回天」とは、天皇親政の古に()えす。の意で、「義挙」とは正義のために挙兵するという意味です。

高杉晋作が討幕のため最初に挙兵した場所でもあり、明治維新発祥の地でもあります。

一方で、日本書紀に登場する仲哀天皇や神功皇后ゆかりの地でもあります。

このように、長府は様々な時代の歴史の舞台になっている場所なのです。

功山寺山門 撮影は筆者

豊浦皇居跡

長府は北九州から自転車でも行きやすい距離です。

私は何度も訪れています。

最初に訪れた目的は、城下町の雰囲気を歩いてみたかったことと、長府博物館で坂本龍馬の「船中八策」のレプリカを見たかったからでした。

二度目は、功山寺にある高杉晋作の騎馬像を見るためでした。一度目功山寺に行った時に、のちにそこに高杉晋作の騎馬像があることを知って、そんなものがあっただろうかと思ってもう一度行くと、かなり目立つ場所にありました。

その時から神社巡りも好きだったので、忌宮神社にも立ち寄りました。

境内を歩いていると、仲哀天皇が祀られていることを知り、さらに裏手には「豊浦とゆら皇居跡」と刻まれた石碑がありました。

説明板には次のように書かれていました。

「古事記・日本書紀によれば、第十四代仲哀天皇は、九州熊襲征討のためのご西下なされ、ここに仮の皇居「豊浦宮」を興して七年間滞在なられて、神功皇后と共にその準備を進めれた。古くよりこの地は、九州にほど近い要衝の地であったことが窺える。

豊浦皇居址の碑 撮影は筆者

仲哀天皇殯斂地

今思えば、この時が神功皇后という人物を意識し始めた最初の出来事だったのかもしれません。

さらに二度目に訪れた時、観光案内板で「仲哀天皇殯斂(ひんれん)地」という文字を見つけました。

「殯斂地とは何だろう」

「殯斂「と言う字が読めませんでしたし、当然意味も分かりませんでした。

その疑問がきっかけで、三度目の長府を訪れることになります。

仲哀天皇が香椎宮で崩御し、この地で殯が営まれたことを知りました。

仲哀天皇殯斂地の立て札 撮影は筆者

長府の町を歩く

長女と長府に行った時です。

8月の暑い日でした。長女が盆休みでした。

長女は歴史にはほとんど興味はありませんが、古い町並みを歩くのは好きで。

観光地なので、城下町の雰囲気と、観光地なので、洒落たカフェや雑貨屋があります。

長府の町はそれほど広くはないので、駐車場に車を置いて、歩いて回りました。

「横枕小路は」土塀の細い路地です。

その間をゆっくり歩いていると、現代とは思えない不思議な気分です。

暑い日だったのでどこかで休憩したいと思いました。住宅街を歩いていると、その一角に雰囲気の良さそうなカフェらしい建物があります。入口には、Antiques & olediesと書いてあります。中に入るとそこには、物置の様に雑多に色々なものが置いてあります。古い時計やぬいぐるみ、人形や家具など様々なものです。

入口の看板からすると、骨とう品だと思われます。 それらの中で私が最も興味を惹いたのは、McIntoshの管球パワーアンプでした。わたしにはとても買えるものではありません。少し古びてはいますが、かつて憧れていたあのロゴです。

McIntoshの管球パワーアンプ 撮影は筆者

神功皇后ゆかりの地を巡る

日付訪れた場所
4月6日仲哀天皇殯斂地
4月26日風治八幡宮・岩嶽稲荷神社・生立八幡
4月29日博多住吉神社
5月3日嚢祖八幡宮
5月10日高倉神社・宮地嶽神社
6月1日下関住吉神社
6月14日香椎宮

香椎宮に行き、その後ネットで、仲哀天皇や神功皇后について調べて行くにつれて、神功皇后が仲哀天皇の皇后(きさき)になり、その後の動向や各地に思った以上に神功皇后関連の多くの神社や伝承の地があることが分かりました。

当時の記録を見返してみると、わずか二か月ほどの間にこれだけ多くの神功皇后ゆかりの地を巡っていました。

自分でも、今さらながら驚いています。


本記事は「神功皇后ゆかりの地を訪ねる」シリーズの一編です。

日本書紀に登場する神社や史跡を実際に訪ね歩きながら、九州各地に残る伝承や歴史をご紹介しています。

まとめ記事「日本書紀をたどる神功皇后伝説|九州ゆかりの史跡11選」では、シリーズ全体をご覧いただけます。

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