平尾台では、毎年2月に野焼きが行われます。
これは、多くの人が訪れる平尾台の風物詩のひとつです。
初めて野焼き後の平尾台を見た時は驚きました。草原一面が真っ黒で、春というより冬の終わりのような景色だったからです。しかし、この黒い大地の下では、すでに春の準備が始まっています。
野焼きは景観を守るためだけではありません。草原を維持し、樹木が広がるのを防ぐ役割があります。もし野焼きをやめれば、平尾台の広大な草原は少しずつ森へと変わっていくとも言われています。。
野焼き後の平尾台は、黒っぽい焼け跡の台地になります。
しかし、この野焼きこそが、春の訪れを促すのです。
春は平地から始まる

3月上旬にもなると、焼け跡が広がっていますが、雑草も少しずつ、緑の葉が見え始めます。漠然と歩いていると分かりませんが、その雑草の間を良く見ると、オオイヌノフグリなどの小さな目立たない花が咲き始めています。
家の近所を歩いていると、もうオドリコソウやノゲシなどの春の花が咲いています。自宅周辺ではオドリコソウやノゲシが咲いているのに、平尾台はまだ黒い草原でした。
同じ福岡県内でも、春の進み方が違うことに気付きます。
少しずつ緑になる平尾台

3月下旬から4月になると、平尾台にも本格的な春が訪れます。
オドリコソウは、赤い色で、群生するので、歩いているとかなり目立ちます。
オドリコソウの仲間である、ヒメオドリコソウの紫の群生も見られます。
地上では、桜の季節に、平尾台では、山桜と思われる花も満開です。
5月、草原が目覚める

5月になると平尾台の印象は一変します。
野焼き後の黒い草原を知っているだけに、その変化には毎回驚かされます。
青い空に、真夏のような白い雲。わたしは、天気の良い日に平尾台を歩きました。
少し前に、咲いていた、オオイヌノフグリやオドリコソウはほとんど姿を消し、ウマノアシガタ、カノコソウ、ノアザミなどが咲いています。
これまでは、平尾台を歩いている人は少なかったのですが、その日は多くの人に会い、散策して、茶ヶ床園地駐車場に戻ると、駐車場は満車になっていました。
花の季節へ
平尾台の春は5月で終わりではありません。
これから夏にかけて、広谷湿原では湿原植物が咲き始めます。私もまだ出会えていないサギソウなど、毎年楽しみにしている花があります。
平尾台の魅力は、一度訪れて終わりではなく、季節ごとに違う表情を見せてくれることだと思います。
平尾台の花について、さらに詳しく知りたい方はこちらす






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